EXO20180127エリシオンたまアリレポート(あるいはどうして私は再びドギョンス沼に入ることになったのか)
1月の半ばに久々のEXO単コンに行きました。
その日から今日に至るまで、ずーっとドギョンスのことを考えています。
動画を漁り、タグを検索し、曲を聴いています。
1〜2年ほど情報収集スピードを緩めていたことにより、休漁していた海のごとく豊潤で、これはいけない。
何がどうしてこうなったのか。
そもそもコンサートのチケットは取っていませんでした。
他のグループを追うのに忙しくて……というのもあるけど何よりも前回のツアーがイマイチだったから……。たぶんWOWOWとかでやるでしょ、それ観ればいいやと思っていた。
ところがソウルコンを観た知人から
「ぜーーーーったいに、行ったほうが良い。ギョンスのコンサートだった、ドペンが観ずして誰が観るのかというレベル」
と言われ、俄然行きたくなってきた、その折に、チケットが余ったのでよかったらというお声がけをいただき、いそいそとさいたまスーパーアリーナに向かったわけです。
いやあ、行ってよかった。
本当によかったのです。
まず、構成がよかった。大掛かりな仕掛けはないけれど、曲に緩急をつけつつ不自然さのない作り込みで、今のEXOの魅力を引き出していた。
メンバーごとのソロも間延びせず楽しめた。これはチェンベクシの貢献もでかいと思いました。耳になじんでるカチンがソロと全員曲の中間っぽい感じで存在することで、構成全体がまとまるなーと。
あとは、と、と、とにかく推しが……格段に歌が上手くなっていたのです。
ここで遅ればせながら、私の推しを簡単に紹介しますね。
R&Bを歌わせたらKポ界でこの人の右に出るものなし、ベルベットの声の持ち主、EXOのメインボーカルにして、共演者キラーの稀代の若手俳優、曇りなきまなこで偏らないものの見方をする調停者、心身ともに抜群の安定感を誇る男。
D.Oことド・ギョンスです。(じゃーん!)
しかし、こんな風に歌を聴かせる人だったっけ? そもそも前回ツアーはあんまり歌声が記憶にない。リューションの頃はもうちょっと繊細で不安定さが目立って、それはそれで揺らぎが奇跡みたいなバランスだなあと思っていた気がするのですが、どっしりしていてねちっこくて…根を張った歌いかたになっていました。根が張られてるから、声の枝葉が一定のテンションを持ったまま絡み合って伸びるようになった、という感じ。
とにかく、1曲目で声に撃ち抜かれて、一瞬にして引き込まれてしまったのです。
まさかこんなことになるとは思ってもいなかったので、当日の開演時間まで、本当にヘラヘラしていました。
4年ほど持ち続けている年季の入ったうちわを1本バッグに突っ込んで。
ペンラもナシで良いか…と物販もスルー。(そもそも公式ペンラさえ持っていなかった)
ペンラ設定で長蛇の列となっている入場口の横にひっそりあった「ペンライトなしの方の入り口」に並んだら拍子抜けするほど簡単に中に入れました。
すると、中にペンラ売り子さんがいて、横の机でほとんど並ばずに設定してくれているではないですか。
一緒に行った同僚(EXO初体験)が「みんなライト持ってますね…買ったほうが良いかな」と言うので、だったら私も買っとくかぁ……と購入。
後から思えば、これペンラ買いつつ早く入場できる裏技だったのかもしれません。
あ、今回あらためて思ったのが、はじめて観るという方と一緒に行くの、良いですね!
特にたまアリは、私自身もはじめてEXOを見た場所なので、写真をみながら
「これがカイ君、これがベッキョン、これが…」
とやっている彼女と一緒にいると、初心に帰った気分になりました。
「でっかくて目がキラキラしてる大型犬みたいなのがチャニョルで、小柄でなで肩のペンギンみたいなディオくんにちょっかい出して制裁を受けるのが名物ですよ、乞うご期待!」
などと怪情報を囁きつつ開演を待ちます。
席は、1階スタンドバクステ真正面のちょっと上の方でした。
座ってまず思ったのが、客層が幅広くなったなあ〜!ということ。親子連れ風の方、私の母に近いぐらいかな?という女性のグループ、男性も以前より多かった印象です。
斜めうしろのボックス席に高畑淳子さんが来ていたそうで、わーっと歓声が上がっていました。
暗転からの、オープニング。
(ここからセトリネタバレするので、見たくない方はバックしてください)
オープニングのナレーションはギョンスなのですが、声がほんとうに深くて甘くて心地よい……朗読ラジオなどやってほしいぐらいです。
1曲目の『前夜』の2番のあたまにギョンスパートがあるのですが、音源と全然違う、私の知っている声と全然違う、力をかけた深くえぐるような歌い方で、びっくりして息が止まってしまった。大変なことになった! と思った。
次の『Forever』は一人ずつ扉から出てはどこかに消えるような演出がすごく好きでした。べっちゃんとしうちゃんってめちゃくちゃダンスが上手くなったんだな…と思ったら後から二人でダンスステージをしていてカッコよかった!この曲もギョンスの声が…えーっ、こんな響かせ方だったっけ???わからない、わからないけれどとても良いということだけはわかる。
そして早くも『Ko Ko Bop』で、この曲ほんと最高、去年の夏こればっか聴いてたことを思い出しました。
バーカン風のセットになって、ソロも混ぜつつのセトリに入ってからは、「ワチャりながらソロを見てる推しを見る」という楽しみも生まれました。衣装も大人っぽくて、なんかほっと安心。
そして…コンサート全体でわたしのいちばんの盛り上がりポイントはやっぱりギョンスのソロ『For Life』(英語版)です。
彼の英語の発音の心地よさ何なんだろう…一生聴いてたいんですけど……特に”H”が絡む単語の発音がね、ちょっと息が抜ける感じがもうすごく良くて。
息の吐き方が変わったのかなあ…高い声の部分、声が伸びていくところが、張りがあって力強くて、気付いたら鳥肌がすごかったしウーウー泣いてた。隣の同僚は狐につままれたような顔で私を見ていた。
音程がそこまで正確な人ではないのですが、この曲はめちゃくちゃコントロールしている感じがして。それが、声が曲に合ってるから気持ち良く歌えている感じの支配の仕方で、なんかもう、よかったなあって。もうチケット代ここで元取った。あとはゆっくり見よう、と思わず席に深々と座りました。
『boomerang』も好きなので、ライブで聴けるの楽しみにしていたのですがソロショックであんまり記憶ない。
あ、『Lotto』から『Ka-Ching!』への繋ぎが気持ちよかったです。この辺りで我に返って、後ろで宴会芸してるギョンスにも目がいくようになりました。相変わらずほんとうに動きがおかしい。東京音頭みたいに踊ってる。それなのに、スッとソファーで足組んで座ってるときとか、めちゃくちゃな色気が漂う。こわい。かと思うとダンサーのお兄さんに懐き、ベッキョンと絡む。こわい。こわい。
後半に入ってからキャーッと興奮したのは、『What U do?』(これもギョンスの声がすばらし)でトロッコに乗ってバクステに来たと思ったら、目の前で『Lucky One』が始まったことです。
首振りを間近で見て眼福すぎました。このダンス見るたびに気分が上がる。何よりこの曲はトラックが神だと思います。インストで延々と聴けます。
後半は、日本語曲タイムも何だかんだで楽しかったけど、コズミックレイルウェイは正直まだわからない! なんか不思議!
ライブ版『Power』は去年のMAMAで見てて。リミックスバージョン、ダンスフロア感が高まって楽しかった、やっぱりいいですね、ぱわぱわ一緒に歌えるし。多幸感がすごいのでジャンプして踊った。こういうリード曲があるとライブが楽しいよね〜。
ギョンスさんはぱわーの最初かな?お立ち台を乗り間違えそうになり、チョロQみたいにダッシュして自分の定位置に戻ってたのが可愛かったです。
最後をナビソニョとAngelの綺麗な2曲で締めたのも良かったなあ。
こうして振り返ると、本当に曲が良いと思います。ここばぷとぱわーがすごく良いアルバムだったのだよな。
ああ、ほんとうに行って良かった。
余談ですが、バクステでの最終mentのとき、真正面ゼロズレにドギョンスさんという最高の立ち位置だったので、うちわを胸の前でかざしてクルクルしてました。
うちわ、表に名前、裏に目と口ついてて似顔絵っぽくなってるんです。それをクルリンクルリンしながらmentきいてて。
何度か、わー今ここ見てる!?って時があったのですが特に反応もなく、まあこちらも、そんなもんだと思ってたのですが。
全員の話が終わってトロッコに戻る時、スタンドの下の方から何人かに手を振ったあと、ふと顔を上げた彼と(え、目が合った?)と思った、次の瞬間、めちゃ深々とお辞儀をされました。
私にとかでなく、スタンド全体にやったのかもしれない。
それにしても、そのお辞儀があまりに丁寧というか可愛くて愛おしくて、条件反射で「んんんんん〜ありがどぉ〜〜〜〜!!!」という野太い声が出ました。
帰りに同僚に「自分の推しは決まりませんでしたが、nmamさんがディオさんのことすごく好きなのは超伝わりましたよ!」と言われました。
そうなんですよね、すごく好きですね……忘れかけてたんですけど、めっちゃくちゃ好きです……
今日も明日も私はブランク期間を取り戻すように動画を漁り、タグをチェックします。
たぶん、FCにも入り直すと思いますし、海外公演もどこか行くかもしれない。
二度目の沼は、過去の自分という最強の伝道師がいて、以前落としまくった好みの画像などがPCの奥からぞろぞろ出てきて、えーっめちゃかっこいいな!?などとびっくりする日々。とても困っています。
ドギョンスこわい。ああこわい。(まんじゅうこわいのノリで)