寝ても覚めても夢の中

個人の妄想と偏見と現場からの記録

じこくんおすすめプレイリスト

ZICO布教のためのソングリストです。

 
まずは最新曲Anysongを聞いてから話を始めましょう。
なんかいい曲かけて、と言われたらこれをかけるんだ。
 
それでは、彼のきらめくポップスター/アーバンミュージックの名手/オフェンシブなラッパーとしての多彩な顔をご覧いただきたい。
それぞれ代表曲と思えるものをピックアップしてみました。
 
 
Artist(2017)
 韓国でチャートキルしたヒットチューン。老若男女が歌って踊れる、まさにポップの王道。
ダンスは日本人のリエハタさんが担当。ジコくん自らアポとって依頼に行ったそうです。撮影場所は川越。このPVの打ち合わせの様子がドキュメンタリーに収められていますが、日本語で打ち合わせしてる。言葉を駆使して自らの世界観を伝える様はまさにアーティスト。

https://youtu.be/hKv2xNIwT8U

 
Soulmate(2018)
大人気女性シンガーIUをフィーチャリングした名曲。
耳ざわりよくキュートな雰囲気ですが、ビートの勢いに頼れない分、実はラップの難易度が半端ない曲でもあります。
 
 
Extream(2019)
2019年のジコは、芸能人カカオトーク流出から発覚した盗撮・売春あっせんなどの事件に関わっている、というデマに翻弄されました。
長い沈黙ののち9月にリリースされたこの曲の間奏には「I've never seen a video like that.」という歌詞カードにないフレーズがあり、ファンは快哉を叫びました。音楽で答える男。 
 
③-2 Vermuda triangle(2017)

CrushDEAN、PENOMECOら94年生まれのアーティスト中心で結成されているクルーが”FANXY CHILD(FXCD)”。ジコはこのクルーのリーダーでもあります。

いずれも韓国のミュージックシーンで重要な位置を占めるメンバーなのですが、その人気ゆえに多忙のため集まっての活動が難しく、それでも互いに活動をシェアし助け合っています。
2019年の夏に、はじめて全員がそろった”完全体FXCD”としてのリリースとライブを果たし話題になりました。
 
 
見ましたね? では、気に入った曲の頭についていた番号のところに飛んでみよう!
 
 

 

①が好きだなと思ったらこちら!
◆Boys and girls (2015)
ライブでとにかく盛り上がる曲。ジコソロ曲としての歴史は古く、Block B時代からライブのソロコーナーで披露していました。
 

◆Daredevil(2019)
https://youtu.be/yp26FJduCFc

人気ラッパージェキワイとヨムタをフィーチャリングとして起用。
頻出するKOZというのは、今年設立した個人事務所名です。ヌケ感が気持ちいいポップな1曲。
 
◆genius(2017)
ひとまずライブMVを見ていただきます。
チャートキラーと呼ばれる男による「俺は天才なんかじゃない、努力してんだ」「音楽ってまじ難しい」という歌詞にしびれる。
 
この曲はライブ版が楽しくていい感じなので曲を気に入ったらこれもぜひ。
 
◆Where(2017)
ヒップホップサバイバル番組、SMTM6にプロデューサーとして出演した際、DEANと共同制作した曲。いまだ殿堂入りのサマーチューン。
ちょうど2:00あたりのジコくん登場シーンの華やぎを見てください。
 
◆Paredice (2017)
上記FXCD所属のビートメーカーmillicのアルバム収録曲。吸い込まれそうなビートに、巧みな歌とラップが心地よさを生み出しています。
このリリースの時点でmillicとpenomecoのふたりはまだほぼ無名。でもジコくんはソロでラインナップされたサマソニに二人を連れてきてステージに上げたりして、ホーミーをフックアップしつづけてきました。
 
 ◆Actually(2019)
最新アルバム曲。シングルカットはこれにしたら、という周囲の声も多かったそう。そのぐらいキャッチーで気持ちの良い1曲です。歌詞がめちゃかわいい。半分実話だそうです。
 
 
 
②が好きだなと思ったらこちら!

◆너는 나 나는 너 (I Am You, You Are Me)(2016)

https://youtu.be/ewjucLierFc
アーバン! PVかわいい! ライブの定番で、ファンにむけてI'm you, you're me.ってやってくれる。シンガロング曲でもあります。
→ ttps://youtu.be/VnIBxm2wmog こんな感じ

 
◆She's my baby(2017)
アイドルっぽいソロ曲。なんか可愛すぎちゃってそわそわしますね……本人もそう思ってるのか、最近あんまりやらない。「君はベイビー、ひとりにしておけないよ、ぐっすり眠らせてあげなきゃ」とさんざんねこっかわいがりしたあげく、最後に「あーきみの彼氏がうらやましい」という歌詞! 歌詞!!
 
 
◆Cereal(2017/Crushのアルバムに客演)
https://youtu.be/106613NbPQ0
FXCDメンバーでもあるクラッシュの曲に登場。一度聴いたらリピートしたくなる。クラッシュも昔ダンスをやっていたことがあり、もちろんジコくんはアイドルだったので踊れる。
踊れる身体を持つ人がR&Bとかヒップホップをやっている、というのがすごく良い。
 
◆It's you(2018/サムキムの曲に客演)
こういう曲でほんとによくわかる、ラップがうまい!!! 甘めのR&Bに乗せてもこうやってラップがはまるのは、アイドルとして磨かれた表現力のおかげでもあるのかな、と思ってます。
 
 
◆Balloon(2019)
どこに入れようか迷いましたが、ここで紹介します。
自分の内面ととことん向き合ったというエモーショナルな曲なので、軽やかとは言えないのですが……。
「眠れない夜におすすめ」の曲。ほんとに寝る前に聴くと妙に落ち着く。
 
 
 
 
③が好きだなと思ったらこちら!
◆Okey Dokey(2016)
 WINNERのソンミノがShow me the money4に出演した際、ジコがプロデューサーとして作った曲。
ふたりは昔、同じ事務所で一緒に練習生をしていましたが、ソンミノがそこをやめてYGにうつったという経緯があり。無名時代からお互いを良く知る仲だからこそできた1曲。
 
2016年のこのライブでは前半にバミューダトライアングルを披露。そこからのオキドキの盛り上がり~感じてくれ~!
 
 
◆another level(2019)
日本で中学生だったころからの親友PENOMECOをフックアップ。*1
ふたりともラップがうまくてバキバキなのですが、ファンの目にはふたりはプリキュア、あるいは修二と彰にみえている。一緒にいれば最強なんや!
 
◆VENI VIDI VICI(2015)
アイドル時代からやってるソロ曲。来た、見た、勝った! 
ライブだと生バンドでやったりするのですが、それがまたくそかっこいい。
 
◆ANTI, 날 & Red Sun
https://youtu.be/AfRKqvxZtQg
今年開催されたヒップホップフェスでの様子です。ANTIは自分の中にいるもう一人の自分をアンチと呼び刃を突き付けるような曲。Red sunもかなり内省的。
まんなかに入っているナルという曲は昔のミクステの曲なのですが、「俺のファンのことダセ―とかいってみろ、てめー死ぬことになるそ」みたいな歌詞があってめちゃくちゃにみなぎる。

◆Keep Going (2018)
https://youtu.be/NODrUMAkpMg
ジコくんは学生時代からアンダーグラウンドのステージにも立っていたので、ヒップホップ側からの信頼がものすごく厚い。デビュー前にはいくつかのヒップホップレーベルから声がかかっていました。
これはベテランラッパー・スゥインスの曲に客演。3:30からジコバースですが、ゲスト3人ともタイプが違う上手なラッパーなのでぜひ通して聴いてみてください。最後の表情とサイン最高!
 
 
 
さあ、あなたのお好みのジコはどれだった?
このほかにも色々な曲があるからきいてみてね!! 
 
 
★★おまけ そもそもジコくんって何者なの?★★
 
ZICO(本名ウ・ジホ)
1992年9月14日生まれ おとめ座A型
Block Bリーダー/ラッパー FXCDクルー
兄は同じくラッパーのウ・テウン
 
 
Block Bとしてアイドルデビューする前は、アンダーグラウンドで、ナクソという名前で活動していました。学生時代からラップがうまくて有名だったそう。
中学生時代には若松河田に住み、ジブリのアニメーターになりたいという夢を持って東京韓国学校に通っていたため、日常コミュニケーションが難なく取れるぐらいの日本語力の持ち主。一説では、ジコという芸名は本名のジホに「子」をつけたあだ名からきているとか。
 
→当時のミクステの曲。今年ファンミーティングでまさかの披露。
 
→東京韓国学校時代のダチ(ほぼ一般人)とはいまだにめちゃくちゃ仲良し。彼らを尋ねてフラッと東京に遊びに来てたりします。マックでコーラ買ってたとか青山で買いものしてたとか目撃情報多し。
いつだって「普通の人」の感覚を持っていたいと思ってる人なんです…。
 
 
2012年にBlockBとしてデビュー。しかし最初の事務所があまりに素人仕事で、プロデュースすらろくにしてもらえず、ジコはリーダーと同時にPDとしてもグループに関わります。
後にギャラの横領などを理由に事務所を訴え、自分たちで新しい事務所を設立。
→そんな中でもつくられる、クオリティの高いセルフプロデュース曲。今や当然の自作ドルですが、ブロビはその走りと言ってもいい存在。
 
→初期のこの衣装と演出何!? だが曲はいい。
 
→メンバーのパッキョン(じこくんとは幼稚園~小学生時代の幼馴染)が作った曲、Yesterday。ブロビは日本でも本当に人気があります。
 
→バラードもめっちゃいい
 
 
2014年ごろから、グループ活動と並行してソロ活動を開始。
 
2016年にはソロアーティストとしてサマソニのビーチステージに出演。アイドル活動をしながら、ヒップホップアーティストとしてのプロップスを高めていきます。
 
そして、なんといっても彼の名を大衆に知らしめたのは、2015年と2017年に出演したヒップホップサバイバル番組Show me the moneyでしょう。
→2015年はハイライトレコード主宰のPaloaltoとタッグを組んで出演し大きな話題に。
 
→17年にはFXCDクルーであるDEANとともに出演しました。   
 
この番組でのプロデュース楽曲がどれもヒットし、アンダーシーンからお茶の間までZICOという名が浸透。
同時に、「アイドルだけどジコはいけてる」という空気が、音楽をやっている人たちのなかでも定説となっていきます。
 
BIGBANGのテヤンに指名されてコラボしたのもこの時期。
 
 
2018年にBlock Bが所属している事務所を脱退(BlockBのメンバーから離脱したわけではなく、全員の兵役が終わったらまた活動していくとの事)個人事務所KOZを設立。
悪質なアンチ、ラッパーとアイドル両方に対する世間からの偏見などに悩まされつつも、自らの足で、ステージに立ち続ける事を選びました。
時には切り込む。爆発力を感じさせる攻め曲のスタジオライブ。
 

https://youtu.be/UP6dvTK2jF0

上とはうってかわって、”酔っ払いライブ”でみせるリラックスした表情。

 
音楽を通して強く結びついた仲間と共に、「これからの韓国音楽界をもっと多様にしたい」と話すジコ。
こちらは今年8月に行われたFXCDコンサートの公式動画。
とにかくKOZになってから動画供給が多い、早い、痒い所に手が届く運営。
 
 

https://youtu.be/2Ri6oLm4NW8

Humanと題されたタイトル曲も、2019年の嵐のような状況の中、静かに自分自身に向き合って生まれた曲だそう。
 
 
2019年、フルアルバムThinkingを発売。
KOZ所属第一弾アーティストDvwnをフックアップした新曲を発表するなど、今後は新人の発掘育成、プロデューサーとしても本格的に活動の幅を広げる予定です。

 

 

最後に、じこくんの人柄が端的に分かる私の大好きな動画を。

https://youtu.be/vqefDzZori8

 

 

 

さらにおまけ じこくんのタトゥー一覧
左腕に世宗大王(ハングルを作った王様)と、国花でもあるムクゲの花、自身の名字「禹」など
右腕に「If anyone of you is without sin, let him be the first to throw a stone at her」の文字と、セウォル号を追悼するイエローリボン、肩には叔父の洗礼名であるパウロと共にGod Saves Paulusの文字。
胸に母親の若い頃の顔とキリスト教の洗礼名、John the Apostle。
背中にマリア、脇腹にはブロビファンを意味する蜂のイラストと自分の誕生日。
おなかに十字架。

*1:ペノには長く音楽をやめていた時期がありますが、その間ZICOだけが彼に「また音楽やれば」と言わなかったそうです。そして7年後に再度音楽の道を歩もうとしたペノに「その言葉を7年待ったよ」とだけ伝えたと。